重要なものは手の届く範囲に

本の配置と空間作成

本の置き方

本の置き方は意外に大切で、ランダムにおいてあるように見えても、重要なものは手の届く範囲にあるとか、並べ方にしてもふ普通の分野別ではなく心理てきにやったりしますよね。このエでは非常に整然と見えますけれども、そういった点はどうですか?(鈴木)ここにある本は結局あまり使っていないものがおおいんですね(笑)実際に使う本は、書斎のほうに置いてあります。書斎は、逆に小さな部屋で、周囲に本棚を張り巡らせてあるんですけれども、普段よく使物は棚から出して積んであります。それを崩しながら使うと、使用頻度の高いものが自然と上になる。実際に書き物をするために使う本は、伊藤さんがおっしゃったように、コックピットのように手の届く範囲にあって、その都度重要な物は机上にある。調べ物のための資料として使うものは大学の研究室へ持っていってしまっているから、ここにある本は趣味的に読んだり眺めたりするものですね。

家を建てて気がついたこと

(伊藤)家を建てたことによって、これまで気づかなかったことが顕著化するようになりましたか?(鈴木)ええ。一番大きかったのは、家を作るという動機付け自体は、これからこんな家に住みたいという、前向きな、自分の未来に向けた方向性のものなのでしょうが、自分の中では、じつはそうではなくて、これまで自分がどういう家に住んできたのかと振り返る、過去に向かう方向性から出来たと気づいたことです。